初めまして。茶道講師の山下晃輝です
この記事では、茶道教室のお稽古を始めるに当たって、揃えておくべき物をまとめています
茶道という習い事は、未経験の方からすると、未知の世界の部分が多いと思います。茶道をこれから始めようという方、茶道を始めようか色々お調べ中の方の中にも
「・・茶道を始めるには何が必要なんだろう?」
「・・茶道を始めるにはかなりお金がかかるのかな?」
と、疑問があったり、不安に思われたりする方もいらっしゃるかもしれません
実際に茶道教室を開いて講師をしている者として、茶道のお稽古に必要な物を以下にまとめました
(私は表千家流ですが、他の流派でもおおよそ同じ物が必要になるはずです)
この記事を読み終えた時、みなさまの疑問や不安が解消される結果となれば、嬉しく思います
では早速見ていきましょう!
お稽古セット
お稽古がある日に持っていくべき一式です。茶道を始める際に揃えておきます
帛紗ばさみ一式
帛紗ばさみと、そこに入れる道具一式です
買って揃えなければいけないのは、基本的にはこの一式だけかと思います
帛紗ばさみ
以下の道具を入れるために使います
帛紗ばさみに入った一式は、お稽古の時も、そしてお茶会の時にも、お茶室に持って入る一式になります
値段帯や柄も色々あるので、好みのものを選びます
帛紗
道具を清めるための裂で、主にお点前のお稽古の時に使います
男女で、また流派によっても色が異なりますので、自分の流派に合わせて選びます
(例えば、表千家女性は朱色、男性は紫色。裏千家は女性は朱色または赤色、男性は紫色が基本となっています)
セットになっているものより、単品のものの方がしっかりしていて、扱いやすいです
扇子
正式な挨拶をする際に、前に置いて使います
茶室の中で開くことはありませんが、開いた時に流派の歴代家元の花押(サイン)が載っていたりします
お稽古用ならそこまで問われないでしょうが、正式なものは流派によって寸法や色など決まりがあります
表千家は男女ともに6.5寸
裏千家は男性6寸、女性は5寸です(下は女性用)
懐紙(+りゅうさん紙)
お菓子を載せるのに使います
紙にくっつきやすいお菓子の時に必要なりゅうさん紙も一緒に買っておくと良いです
茶道を始めると、結構消費しますので、いく束かまとめ買いしておくと良いです
菓子切り
お菓子を切るのに使います
ケースは色々な柄があるので、好みのものを選びます
ベルト
お点前のお稽古で、帛紗をつるのに使います
服装でベルトをつけていて、そこに帛紗をつけれそうなら、それでOKです
茶室用の靴下・足袋(白)
茶室は歩くところにお茶碗など置いたりするので、清潔な靴下(足袋)に履き替えます
色は汚れが見えやすい白が最適です。茶室に入る前に水屋で履き替えます
お稽古に適した服装
お稽古の時に着ていくのは、当然洋服でいいです(着物がお好きな方はもちろん着物でいいですし)
服装に迷えば、教室の先生にお聞きしても良いですが、一般的には以下のようになります
洋装
お稽古の洋服の選び方のポイントは
①清潔感・TPO
②正座しやすさ
といったところです
①清潔感・TPOについては、ジーパンやジャージは避けて、例えば女性ですと、教室にもよりますが、最初はワンピースなどキレイめなスカートのスタイルで参加したほうが良いと思います
②正座しやすさについては、男性であれば、あまり締め付けられるようなサイズ感のズボンだと、足がしびれやすいので避けたほうが良いです
また、女性は正座した時に膝が見えないくらいの丈のスカートを選びます
和装
お稽古に着物でいく場合、紬・小紋・色無地などに、半幅帯や名古屋帯を巻くような形が一般的です
基本的にはそのような日常着的な着回しで、訪問着などのような、格高いものを着て行かなくて大丈夫です
お茶室での着物の注意点としては、帯留の使用を避けます。道具を傷つける可能性があるからです。また、過度に華美な髪飾りなども避けます
また、茶室用の履き替える白足袋を持っていっておきます
まとめ
ということで、茶道のお稽古に必要なものをまとめますと
・帛紗ばさみ一式(帛紗ばさみ・帛紗・扇子・懐紙+りゅうさん紙・菓子切り)
・ベルト
・白靴下(着物なら白足袋)
・お稽古に適した服装(ポイント①清潔感・TPO、②正座しやすさ)
一般的には、以上のようなものを揃えておけば大丈夫です
買って一式揃えないといけないのは帛紗ばさみの一式で、費用としては、物にもよりますが、一式でだいたい1万円に収まるくらいかと思います
お母さまやおばあさまが過去に茶道をされていたら、その一式を使うこともできます
以上です
この記事によって、疑問が解消されたり、茶道という未知の世界への不安が、少しでも解消されたなら嬉しいです
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!