茶道の銘|7月【一覧】

季節の銘
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『mame-sadou.com』にようこそ、表千家流の茶道講師・やましたです!

茶道の銘のうち、7月に使われる主な銘を一覧にまとめた記事です。

茶道の世界には細やかな季節感があり、季節ごとの言葉が、主菓子や茶杓などの道具の銘としてつけられ、
お茶会で、お稽古で、いつも私たちを楽しませてくれます。

この記事を読むことで、そんな主な茶道の7月の銘を、一通り確認していただけます!

では早速見ていきましょう!

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7月の銘

浅瀬(あさせ)

元は、川の流れの浅いところのこと

現在では、海の浅いところなど、広く用いられます

天の川

牽牛星と織女星が毎年7月7日に渡って逢瀬を楽しむ川のこと

荒磯

荒波が打ち寄せる巌の多い海岸のこと

名物裂の衣装などによく見られます

巌松(いわまつ)

大きな岩の上に立つ松のこと

「岩松」とも書きます

団扇(うちわ)

うちわ。あおいで風を起こす道具のこと

夏の季語となっています

空蝉(うつせみ)

蝉の抜け殻のこと

蝉の命の短さにかけて短い命、はかない人生という意味も持ちます

草笛(くさぶえ)

草の葉などを口にくわえ、笛のようにして音を鳴らすこと

夏の季語となっています

雲の海(くものうみ)

雲がはるかに見える、果てしない海原のこと

また、山など高所から見下ろした時、雲が海のように見えること

「雲海」ともいいます

雲の峰(くものみね)

白く大きな雲が、青空にぐんぐん登っていく様子

苔清水(こけしみず)

苔むした緑色の岩の間を伝わり流れてくる、清らかな水のこと

笹舟(ささぶね)

笹の葉を折って、舟にしたもの

さざ波

水面を弱い風が吹くときにできる、細かく小さな波のこと

漢字では、「細波」「小波」「漣」と書きます

白糸(しらいと)

山肌を流れる細い滝のこと

青海波(せいがいは)

青海は、夏の青い海のことで、青海波は、そんな夏の海原に立つ白い波のこと

青苔(せいたい)

緑色の苔のこと

清涼(せいりょう)

清らかで涼しいこと・清々しいこと・冷たくさわやかなこと

また、仏教の世界では、清く爽やかなことで、浄土や悟りの境地のことを表す言葉

蝉の声

蝉の鳴く声のこと

夏が深まったころの、いっせいに鳴き出した蝉の声が、頭上から降り注ぐように聞こえることを、「蝉時雨(せみしぐれ)」といいます

夏雲(なつぐも)

夏の空に現れる雲のこと

夏の雲としては、入道雲などが代表的

夏木立(なつこだち)

夏の、生い茂った木立のこと

夏日影(なつひかげ)

夏の日の光を指す言葉。「日影」とは異なります

布引(ぬのびき)

洗った布をさらすために、広げて引っ張ることを指す言葉

白雲(はくうん)

白い雲のこと

夏の青い空には、白い雲がよく映えます

「しらくも」とも読みます

星祭(ほしまつり)

「七夕(たなばた)」のこと

牽牛星と織女星が一年に一度出会う日とする中国の「七夕(しちせき)」と

棚機つ女(たなばたつめ)が水辺の機屋で身を清めて布を織り、先祖を迎えるという、日本の風習が重なってできたものといわれます

「星迎(ほしむかえ)」「星合(ほしあい)」ともいいます

山彦(やまびこ)

山の谷などで起こる声や音の反響のこと

古くは、 山の神(=山彦)が声音をまねているのだと信じられていました

夕涼(ゆうすず)

夏、夕方の涼しくなったころをさす

夏の季語になっています

夕涼み(ゆうすずみ)

夏の日の夕方、門先や縁側などに腰をかけて、うちわを片手に涼を取ること

「縁涼み(えんすずみ)」「門涼み(かどすずみ)」「端居(はしい)」ともいいます

夕立(ゆうだち)

急に激しく降る、大粒の雨のこと。短時間で止みます

特に夏の発達した積乱雲によるもののことを指し、夏の季語となっています

「白雨(はくう)」ともいいます

まとめ

ということで、7月の銘についてまとめますと

浅瀬・天の川・荒磯・巌松・団扇・空蝉・草笛・雲の海・雲の峰・苔清水・笹舟・さざ波・白糸・青海波・青苔・清涼・蝉の声・夏雲・夏木立・夏日影・布引・白雲・星祭・山彦・夕涼・夕涼み・夕立

夏の暑さを表す言葉に加え、夏だからこそ涼しさを感じる言葉というのが多いですね

以上です!

この記事は、7月の茶道の銘について調べているみなさまの、少しでもお役に立ったならば嬉しく思います

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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