茶道の銘|8月【一覧】

季節の銘
スポンサーリンク

『mame-sadou.com』にようこそ、表千家流の茶道講師・やましたです!

茶道の銘のうち、8月に使われる主な銘を一覧にまとめた記事です。

茶道の世界には細やかな季節感があり、季節ごとの言葉が、主菓子や茶杓などの道具の銘としてつけられ、
お茶会で、お稽古で、いつも私たちを楽しませてくれます。

この記事を読むことで、そんな主な茶道の8月の銘を、一通り確認していただけます!

それでは早速見ていきましょう!

スポンサーリンク

8月の銘

空蝉(うつせみ)

蝉の抜け殻のこと

蝉の命の短さにかけて短い命、はかない人生という意味も持ちます

浦風(うらかぜ)

海辺を吹く風のこと。「浜風」ともいいます

雲海

山など高所から見下ろした時、雲が海のように見えること

古くは、雲がはるかに見える、果てしない海原のこともいいました

「雲の海」ともいいます

女郎花(おみなえし)

多年草・オミナエシのこと

秋の七草に数えられ、夏の終わりから秋に花をつけます

面影(おもかげ)

実際には存在しないのに見える幻のようなもの

過去に出会った人の容姿や物の様子。また、それを思い出させる人や物のこと

夏のお菓子などによく使われます

夏によく見られる気象現象として、「蜃気楼」や「海霧」があることからでしょうか

篝火(かがりび)

夜間の照明や漁などの照明としてたく火のこと

夏の風物詩・鵜飼いでも、漁船に取り付けられています

雲の峰

白く大きな雲が、青空にぐんぐん登っていく様子

榊(さかき)

ツバキ科の常緑小高木

神事に用いられるが、夏に花をつけるため、夏の季語となっています

忍草(しのぶぐさ)

シノブ科の多年草。しだ類の一種

秋の季語になっています

白露(しらつゆ)

白く光って見える露のこと。秋の季語

季節が秋向いてくると、草花に朝露がつくようになってきます

新涼(しんりょう)

盛夏が過ぎ、大気に涼しさ、清々しさを感じ始めた気候のこと

涼風(すずかぜ)

夏の終わりに吹く爽やかな風のこと

夏の季語

清涼(せいりょう)

清らかで涼しいこと・清々しいこと・冷たくさわやかなこと

また、仏教の世界では、清く爽やかなことで、浄土や悟りの境地のことを表す言葉

玉簾(たますだれ)

簾の美称

夏には室内の通風と日よけのために簾をかける

露(つゆ)

晴れた朝に草花の上などにみられる水滴のこと

秋の季語

露草(つゆくさ)

ツユクサ科の一年草。秋の季語

別名、「青花」「藍花(あいばな)」「移し草」「鎌柄(かまつか)」「帽子花」「蛍草(ほたるぐさ)」ともいいます

夏の雲

夏の空に現れる雲のこと

夏の雲としては、入道雲などが代表的

藤袴(ふじばかま)

キク科の多年草。秋の七草の一つ

8月、9月ごろに花をつけます

八重葎(やえむぐら)

つる性の雑草が幾重にも茂っている草むらのこと

夏の季語

露滴

朝、草花についた露が滴り落ちること

露は、季節が秋になるとよく見られます

まとめ

ということで、8月の銘をまとめますと

空蝉・浦風・雲海・女郎花・面影・篝火・雲の峰・榊・忍草・白露・新涼・涼風・清涼・玉簾・露・露草・夏の雲・藤袴・八重葎・露滴

茶道の銘は季節の先取りなので、8月の銘としては、秋の自然や草花を表す言葉も出てきます

以上です!

この記事が、8月の銘を調べているみなさまの、少しでもお役に立ったならば嬉しく思います

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました