茶道の銘|2月【一覧】

季節の銘
pen_ashによるPixabayからの画像
スポンサーリンク

『mame-sadou.com』にようこそ、表千家流の茶道講師・やましたです!

茶道の銘のうち、2月に使われる主な銘を一覧にまとめた記事です。

茶道の世界には細やかな季節感があり、季節ごとの言葉が、主菓子や茶杓などの道具の銘としてつけられ、
お茶会で、お稽古で、いつも私たちを楽しませてくれます。

この記事を読むことで、そんな主な茶道の2月の銘を、一通り確認していただけます!

そんな2月の銘をご紹介していきます!

スポンサーリンク

2月の銘

淡雪(あわゆき)

春先の、うっすら積もった、溶けやすい雪のこと。春の季語です

鶯(うぐいす)

スズメ目ウグイス科の鳥のこと。春の季語です

春先に「ホーホケキョ」と鳴く美しい鳴き声が、古くから日本人に愛されてきました

鶯の声(うぐいすのこえ)

ウグイスの鳴き声のこと

鶯笛(うぐいすぶえ)

鶯の鳴き声に似せた玩具の笛のこと。春の季語です

薄氷(うすごおり)

春先に気温が下がって薄く張る氷のこと。また、厚く張っていた氷がとけて薄く残っていること

梅が香(うめがか)

梅の花の香りのこと

寒月(かんげつ)

冴え渡った冬の空に皓々と輝く月のこと

寒松(かんしょう)

冬の松のこと。寒さの中にも緑を失わない松は、長寿のシンボルとされます

寒梅(かんばい)

寒さの中咲く梅のこと。冬の季語です

紅梅(こうばい)

紅色の花を咲かせる梅のこと。春の季語です

東風(こち)

東の方から吹いてくる風のこと。春の季語です

此の花(このはな)

梅の雅称(風雅な名称)です

残雪(ざんせつ)

春になっても消えないで残っている雪のこと。春の季語です

下萌(したもえ)

冬枯れの大地の下から、青い草の芽が生え出てくること

「草萌」ともいいます

春光(しゅんこう)

春の日差し。また、明るく穏やかな景色のこと

清香(せいこう)

清らかな香りのこと。特に梅の花の香りのこと

雪片(せっぺん)

雪の結晶体がいくつか付着することで、ある程度の大きさになったもの

雪峰(せっぽう)

雪の降り積もった峰のこと

早春(そうしゅん)

春の初め頃のこと。「初春」「浅春(せんしゅん)」ともいいます

長春(ちょうしゅん)

永久に春が続くことを指します。また、四季を通じて花があること

遠山(とおやま)

遠くに見える山のこと

茶道の風炉の灰の形にも「遠山」というものがあります

梅花(ばいか)

梅の花のこと

初音(はつね)

他に先駆けて春の訪れを告げる、ウグイスの鳴き声のこと

福の神(ふくのかみ)

七福神などの、人に幸福をもたらすと考えられている神のこと

冬木(ふゆき)

冬の木。特に冬になって葉を落とし尽くした木のこと

冬ごもり

冬の寒い間、人や動植物が活動をやめ、家や巣、土の中にこもることをいいます

冬の季語です

宝珠(ほうじゅ)

宝玉(貴重な石)のことですが、特に「如意宝珠」といって願いを叶えてくれるという宝珠の形をかたどったものを指します

窓の雪(まどのゆき)

中国晋の孫康が雪明かりで書を読む苦労をしたという故事から、苦学することをいいます

「蛍雪」も同様の意味です

雪間(ゆきま)

雪が降り止んでいる時のこと。雪の晴れ間のこと

雪間草(ゆきまぐさ)

一面を覆っていた雪が春になると消えかかり、土の部分が見えてきます。その土の部分に出てきた草を「雪間草」といいます

春の季語です

若草(わかくさ)

春になって新たに生えてきた草のこと。春の季語です

まとめ

ということで、2月の茶道の銘をまとめますと

淡雪・鶯・鶯の声・鶯笛・薄氷・梅が香・寒月・寒松・寒梅・紅梅・東風・此の花・残雪・下萌・春光・清香・雪片・雪峰・早春・長春・遠山・梅花・初音・福の神・冬木・冬ごもり・宝珠・窓の雪・雪間・雪間草・若草

冬の情景と、春の予感が混じり合っているところに2月らしさを感じますね

以上です!

この記事が、2月の季節の言葉について調べているみなさまの、少しでもお役に立ったならば嬉しく思います

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました