【5分でわかる】七事式とは|表千家の内容・歴史

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『mame-sadou.com』にようこそ、表千家流の茶道講師・やましたです!

七事式とは何かを解説した記事です。

七事式とは、表千家、裏千家、江戸千家などの茶道流派で行われている、特殊な稽古法で、江戸時代に制定されました。

その制定された経緯・歴史と、表千家の内容について解説しています。

この記事を読み終えることで、七事式とは何か、経緯と表千家の内容について、一通り把握していただけるはずです!

では早速見ていきましょう

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七事式とは

七事式とは、7種類の特殊な稽古法

七事式とは、茶道における精神・技術をみがくために制定された、7種類の特殊な稽古法のことです

① 数茶(かずちゃ)

② 廻花(まわりばな)

③ 廻炭(まわりずみ)

④ 且坐(さざ)

⑤ 茶カブキ(ちゃかぶき)

⑥ 一二三(いちにさん)

⑦ 花月(かげつ)

この7種類です

それぞれに「禅の精神」による裏付けがあります

裏千家の七事式には、後に追加された稽古法も存在し、全部で24種類あるとされています

七事式の歴史

表千家7代・如心斎の時代に完成

七事式は、表千家7代・如心斎じょしんさい(1705−1751)が、弟である裏千家8代・又玄斎ゆうげんさい(1719‐71)や、川上不白(江戸千家の初代。1719−1807)ら高弟と相談して完成させました

七事式を完成させた、如心斎・又玄斎の兄弟はそれぞれ、表千家・裏千家の中興とされています

ですから、表千家・裏千家・江戸千家などの千家筋で伝わっています

完成された正確な年はわかっていませんので、如心斎の没年までに完成されたとされています

七事式が作られた経緯

この七事式がつくられた経緯については、以下のようなものとなります

江戸時代中期、如心斎の時代になると、町民の茶道人口がかなり増加してきました

町民の間での茶道というのは、自分で茶室や茶道具を持って、お茶会を行うことを目的とするものよりも、お稽古自体が目的とするものが多くなります

これは現代の茶道にも通じる状況かと思います

そうなるとお稽古を、より変化あるものに、また、より緊張感を持ってできるものに、ということが求められるようになり

禅の精神に基づいた、特殊な7種類の稽古法・七事式が制定されました

七事式の内容

数茶(かずちゃ)

七事式の中で、最もゆるやかなものとされます

点てられた薄茶を、その時引いた札で当たった者が飲む、というものです

客役は、亭主役のお点前中にそれぞれ一枚ずつ札を取っておき、一服点つごとに、札元(末客)が全ての札が入った折据から一枚札を引き、それと同じ札を持っているものが出されたお茶を飲みます

廻花(まわりばな)

その名の通り、主客が順々に、一つの花入れに花を入れていくものです

前の景色を受け、工夫して花を入れる鍛錬となります

廻炭(まわりずみ)

炉の時にのみ行うことができます

その名の通り、客と亭主が順々に炭をついでいくものです

自分のつぐ炭を工夫する、炭を入れる鍛錬となります

且坐(さざ)

茶事(正式なお茶会)の内容を集約したものです

客3人と亭主・半東の5人で行います

正客が花を生け、次客が炭をつぎ、三客が香をたき、亭主は濃茶、半東が薄茶を点てます

茶カブキ(ちゃかぶき)

室町時代に流行した「闘茶」に起源があります

3種類の濃茶を飲み、どれがなんのお茶であるかを当てるというものです

やり方としては、亭主役が点てた、まず2種の試茶を飲み味を覚えておき、その後3種類の本茶を順に飲み、予想します

執事という記録係が、紙に一人ずつの正誤をつけ、全て当たったものが出た場合には、その紙はその者に渡されます

一二三(いちにさん)

七事式のうちで、最後に作られました

亭主役が濃茶点前を行い、客役が点数を表す札を選んで投票し、亭主の点前を評価するというものです

花月(かげつ)

七事式の中で最も難解で、厳格とされます

五人で行い、一服点てるごとに一人ずつ札を引き、「花」の札が当たった者が次のお点前、「月」の札が当たった者が出されたお茶を飲む、というものです

難解さがあり、「花月百回、月朧」と言われます

「花月は百回行って、やっと朧月程度わかる」という意味です

まとめ

ということで、七事式についてまとめますと

七事式は、「数茶」、「廻花」、「廻炭」、「且坐」、「茶カブキ」、「一二三」、「花月」という7種類の特殊な稽古法のこと

表千家7代・如心斎が、弟である裏千家8代・又玄斎や、川上不白ら高弟と相談して完成させた

江戸時代中期、茶道人口の増加に伴い、お稽古に変化を加える必要からつくられた

お稽古に変化を加えるためにつくられた七事式は、現代に茶道をお稽古する我々にも、非常にありがたい存在ですね

以上です

この記事が、七事式について調べているみなさまの、お役に立ったならば嬉しいです

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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