茶道の着物|お茶席での着物選び・決まり・季節

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『mame-sadou.com』にようこそ、表千家流の茶道講師・やましたです!

茶道の着物についてまとめて解説してみました!
以下のような内容です。

お茶会やお稽古などお茶席での場面ごとの着物選びの具体例やコツ

オススメの着まわし術

季節ごとの着物の選び方

茶道の場での着こなしの決まり

私は実家が呉服屋で、着物についての仕事もしてきましたので、その中で学んできた知識・経験を元に書いています。

お茶席での着物については悩まれる方も多いかと思いますが、
この記事を読み終えることで、茶道の着物について、一通り知っていただけるはずです!

では早速見ていきましょう!

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茶道の着物の選び方

茶道の場というのはいろいろあります

お稽古でも、普段のお稽古から、温習会などの改まった会までありますし

温習会というのは、和歌山でだけの言い方でしょうか、社中が集まり、普段の稽古の成果を披露するというような会です。特殊な稽古法・七事式を主に行います

社中というのは、一つの教室内の同門の師弟の事です

お茶会でも、広く開かれた大寄せのお茶会から、初釜や炉開きなどの社中で集まってお祝いするような、おめでたいお茶会まであります

着物の選び方は、そういった場面ごとに変わってきます

ですので、まずは、場面ごとに相応しい着物の着こなしをまとめていきます

場面ごとの着物のTPO

TPO判断のコツ

着物の種類はいろいろあって、それに合わせる形で帯の種類もいくつかあります

まず着物を選んで、それに合わせて帯を選ぶという方法もあるのですが

オススメなのは

まず帯の種類を考え、その帯に合わせて着物の種類を決める

という考え方です

着物をよく着られる方は、この決め方をされている方も多いと思います

帯の種類<着物の種類

なので、まず 帯の種類をTPOで決めて、それから着物の種類を決める方が、簡単なのです

お稽古

普段のお稽古

普段のお稽古なら、普段着的な着こなしで大丈夫です

帯は名古屋帯や、半幅帯でもいいです

それに合わせる着物は、色無地から、江戸小紋・飛び柄・総柄など各種小紋・紬まで着られます

お稽古の会

お稽古の会というのは、温習会など、社中で集まってのお稽古の成果を披露する会などのことです

この場合、帯は名古屋帯・しゃれ袋帯(金糸銀糸が入っていないような袋帯)あたりがよいので

着物は、色無地から、江戸小紋・飛び柄・総柄など各種の小紋まで着られます

社中によっては紬でもという場合もあると思いますので、先生にご確認ください

お茶会

大寄せ茶会

一席に数十人入り、1日に何席も回すような、広く開かれたお茶会のことです

茶道関係以外の方も参加されるお茶会も多く、その場合、洋服の方も多いかと思います

帯は、名古屋帯かしゃれ袋帯あたりがよいでしょう

着物は、色無地から、江戸小紋・飛び柄・総柄など各種小紋まで合わせられます

おめでたいお茶会

初釜や炉開などのおめでたいお茶会です

帯は袋帯が基本で、コーディネートによっては、しゃれ袋帯を合わせてもよいかと思います

合わせる着物は、振袖・訪問着・付け下げなど。紋のついた色無地も着られます

おめでたい席ですので、普段のお茶席ではあまりない、格上の着こなしになります

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オススメの着回し術

私は呉服屋の仕事もしてきましたが、その中で、茶道をはじめた方に、最初の一枚としてオススメしてきた着物は

色無地(共色・縫いの一つ紋)

です

ここまで見てきたように、いろいろある茶道の場ですが、どの場面でも、色無地があれば対応できます

さらに、一つ紋を入れておくと一段フォーマルになりますし

共色の縫い紋にしておくと紋がそこまで目立たず、白の抜き紋にした場合よりもカジュアルにも着ることができます

あとは、普段のお稽古なら名古屋帯、正式なお茶会なら袋帯と、帯を換えることで、どんなお茶席にも対応できます

というわけで、色無地(共色・縫いの一つ紋付き)が最初の一枚には一番オススメです!

茶道着物の季節ごとの選び方

袷・単衣・夏着物

着物には季節に応じて、「袷(あわせ)」・「単衣(ひとえ)」・「夏着物」とあります

「袷」:裏地がついているもの

「単衣」:裏地がついていないもの

「夏着物」:裏地がついてなくて、生地が絽や紗になっているもの

と分類されます

「袷」・「単衣」・「夏着物」は時期による分類です

それぞれ着用する時期は

袷:10月上旬〜5月上旬

単衣:
 ①5月上旬〜6月末
 ②9月〜10月上旬

夏の着物:7月と8月

以前は単衣の時期がもう少し少なかったのですが、最近の暑さのこともあって、少し広くなっています

TPO的にはあまり時期をずらしてはまずいかと思いますが

最近の暑さは異常ですので、その年の気候に応じて、少し前後させるべきかと思います

着物の柄の季節感

四季の風物が描かれているようなものは、いつでも着ることができますが

一つの花のみ描かれているような着物は、季節が限られます

花の柄でも、写実的でなく抽象的に描かれているものなら、季節問わず着やすいです

ポイントは、「季節を先取りする」ということ

季節を過ぎた柄の着物は着ないように、要注意です!

ただ、雪を意匠化した雪輪などは、涼しさを感じさせてくれるため、夏の柄として使われたり、例外も存在します

お茶席での着こなしマナー

お茶席での着こなしのマナーについてまとめますと

白の無地の足袋

白の無地の半襟

衿はくりすぎない

帯留など道具を傷つけそうな小物は使用しない

指輪・時計などアクセサリーは外しておく

強い香水の使用は避ける

茶碗に色がつく口紅は避ける

髪はまとめる・華美な髪飾りはつけない

爪は長くないように・華美な装飾は避ける

少し多いですが、だいたいこんな感じかと思います

飾らない着こなしで、道具を大切にする・主役の道具を引き立てる意味合いのマナーが多いですね

まとめ

ということで、お茶席での着物の選び方についてまとめますと

お茶席の場面ごとに着用する着物は変わる

色無地は、帯を換えて着回すと様々な場面に対応でき、便利

お茶席では、白衿・白足袋や、道具を傷つけそうなものを付けないなど、着こなしにマナーがある

着物を着てのお茶席、というのはハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが

着物を着て、キュッと帯を締めお茶席に行くと、凛とした気持ちで、より清々しい時間が過ごせます

ぜひチャレンジしてみてください!

この記事が、お茶席での着物の選び方について調べているみなさまの、少しでもお役に立ったならば嬉しく思います

以上です!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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