『mame-sadou.com』にようこそ、表千家流の茶道講師・やましたです!
オンラインお茶会のおすすめの進め方と準備についてまとめた記事です。
オンラインお茶会とは、「Zoom」アプリ等のWEB会議ツールを使い、パソコンやスマホの画面を通じて行うお茶会のことです。
現在コロナウイルスの影響で、実際に集まってお茶会を行うということが難しくなっていて、そんな中注目が集まっているのが、オンライン茶会(「リモートお茶会」とも呼ばれます)です。
私も先日はじめて行いましたが、本来のリアルなお茶会ではありえない、オンラインならではの楽しさがありました。
この記事には、オンラインお茶会のおすすめのやり方・準備・必要物などまとめていますので、開催・参加の際のご参考になればと思います!
では早速見ていきましょう!
オンラインお茶会とは
参加者が実際に茶室に集まるのが、本来のリアルなお茶会です。
それに対して、参加者が自宅にいながら、パソコンやスマートフォンの画面を通してインターネット上に集まるのが、オンライン茶会です。
オンライン茶会は、「Zoom」アプリなどのWEB会議ツールを使うことで可能になります。
オンラインお茶会に必要なもの
オンライン茶会をそのような形式で開催するかによって、必要なものは変わってくるでしょうが、絶対に必要なものが以下のものです。
パソコンまたはスマートフォン
パソコン、またはスマートフォンは必需品です。
マイクと、自分の姿も映して参加する場合なら、インカメラ(自分を撮影するためのカメラ)とが内蔵されていることが必要です。
インカメラとマイクは、スマートフォンは付いているものが多いかと思いますが、パソコンは付いていないものも多いです。
手持ちのパソコンが付いていないものならば、スマートフォンから参加します。
『Zoomアプリ』等のWEB会議ツールのインストール
オンライン茶会には、WEB会議ツールが必要です。
WEB会議ツールというのは、パソコンやスマートフォンの画面を通して、インターネット上で会議やミーティングを行うためのアプリ等のことです。
もっとも有名なのが「Zoom」というサービスです。
有料版と無料版があり、無料版のネックは40分以上は使えない点ですが、一度終えて再び集まり直せばまたつながります。
すでに登録している方も多くて、はじめて登録するのも簡単で使いやすいですし、「Zoom」アプリを使っておけば問題ないかと思います。
『Zoom』アプリを使ったオンライン茶会の予定がある場合は、事前に登録を済ませておきます。
オンラインお茶会:おすすめのやり方
先日行ったオンライン茶会が、参加者のみなさんにも楽しんでもらえた様子だったので、以下で紹介していきます。
オンラインお茶会の内容
私が先日行った内容は以下のようなものでした。
参加者一人一人がお茶碗や抹茶・お菓子などを用意し、それを紹介しあった後、みんなで一緒にお茶を点て、いただくという形。
みんなで一緒にいただくということで、リアルなお茶会で感じられる一体感を目指しました。
自宅にお茶を点てる準備がない方はコーヒーや紅茶で一緒に時間を共有しました。
参加者の準備
オンライン茶会に参加者が準備するものは、まずはお茶を点てるのに必要なもの一式です。具体的には以下のようなものです。
- お茶碗
- 抹茶
- 抹茶を入れる茶器などの容器(※)
- 抹茶をすくう茶杓など(※)
- お湯(魔法瓶などに入れて)
- 茶筅
- お菓子
「※」をつけているものは、手元になければ省略可能です。
お茶を点てる用意が自宅にない場合は、代わりにコーヒーや紅茶などにお菓子を用意します。
あとは、参加者は各自の自宅で参加することになるので、自宅ではあるのですが、落ち着いて参加できる環境を整えます。
周辺の整理整頓をしたり、お茶会の間は一人になれる時間にしたり、お茶会に集中できるように準備します。
主催者の準備
主催者は事前に、参加者全員にミーティングルームのURLを送っておきます。
「Zoom」にサインインすれば、参加者への招待のメッセージが表示される部分がありますので、それをコピーして貼り付ければOKです。
参加者に招待のメッセージを送る際、10分〜30分ほど前にそのURLに飛んでおいてもらうようにお願いしておくとスムーズです。
オンラインお茶会の進め方
先日行ったオンラインお茶会の進め方は、以下のようなものでした。
①主催者からの挨拶
②主催者含め参加者一人ずつ、用意したものの紹介
③参加者全員で一緒にお菓子を食べる
④参加者全員で一緒にお茶を点て、いただく
⑤参加者一人ずつ感想や質問など
⑥主催者のお茶会終わりの挨拶
最初の①主催者の挨拶のところで、「声が聞こえているか」を参加者のみなさんに確かめておきます。
②⑥で参加者一人一人にお話いただくときには、主催者は話す順番の参加者のカメラに切り替えます。
カメラの切り替えは主催者のみが行うことができます。
切り替えたい参加者の画像の右上の「・・・」の表示をクリックして、「スポットライトカメラ」をクリックすると切り替えられます。
その際、参加者のマイクが「ミュート」になっているなら、「ミュート」を外すこともお忘れなく。
ミュートの操作は主催者もその参加者も操作できます)
もっと本格的なお茶会にしたいなら、主催者がお点前する形も良いかと思います。
その場合、Zoomアプリの制限時間もあるので、③の後、一度中立として退席し、再度集まり、④でお点前をして、というような形です。
実際のリアルなお茶会でも中立というものがありますし、こうした形式もおもしろそうです。
オンラインお茶会の難しさ
実際行ってみて感じた、オンラインお茶会の難しさは、複数人での会話の難しさです。
この複数人の会話をどう改善するかは、次回の課題と感じました。
リアルに会っていると人の様子など見て自然なリズムで会話ができます。
ですが、オンラインですと、人の様子が見えないからか、タイムラグもあるのでしょうか、
発言のタイミングが重なりやすくて、そうなると発言しにくくなって、という循環で、リアルに顔を合わせる時より会話が弾みにくい印象があります。
そのため、今回行ったオンライン茶会では、参加者が一人ずつ話す時以外は基本的に主催者のみマイクをつける形で行ったのですが、それも参加者の方の反応がつかみづらく難しい。。
ということで、一人か二人にお話役をお願いする形が良いように感じました。
実際のお茶会でも、正式には「正客」だけが亭主と話す形ですし、その形を再現するという意味でも良いのではと思います。
オンラインお茶会の良かった点
オンラインお茶会の良かった点は、参加者一人ずつが、用意したものを紹介していろいろと話していくことができた点です。
一人一人の参加者がお茶会の亭主のようで、この点はリアルなお茶会では絶対にありえないことで、オンライン茶会ならではのおもしろさがありました。
参加者のみなさんのお茶碗を見せてもらって、「自分のお茶碗が欲しくなりました」という方(今回はコーヒーで参加)もいました。
みなさんに対して道具の説明をするという経験も、普段できないことなので、「緊張したけど楽しかったです」との声もありました。
また、現在他の他府県にいらっしゃる方も参加できたのも、オンラインだからこその良さでした。
オンライン茶会には、難しかった点もありましたが、こうしたオンライン茶会だからこその良さというものが、確かにありました。
まとめ
ということで、オンラインお茶会についてまとめますと
・オンライン茶会とは、「Zoom」などWEB会議ツールを使って、インターネット上で集まるお茶会のこと
・オンライン茶会には、パソコンかスマートフォンに、「Zoom」など使用するアプリのインストールが必要
・オンライン茶会の流れとしては、参加者一人一人がお茶を点てる用意をして、一緒に点てていただくという形がおすすめ
オンライン茶会には、画面を通しての会話という難しさはあります。
ですが、参加者一人一人が用意したものを紹介できる・地域が離れていても参加できるという、オンライン茶会ならではの良さが確かにあります。
以上です!
この記事が、オンライン茶会について調べている・参加や主催を考えているみなさまの、少しでもお役に立つならば嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!