【お稽古日誌】お稽古の棚が変わることの良いところ

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今月のお稽古場では「四方棚」を使っています。

地板に天板がついたシンプルな作りの棚なのですが、
天板が地板より大きく、そのためいろいろな飾り方ができるのが特徴です。

基本的なこともできるし、慣れた生徒さんには変化をつけた飾り方ができますし、
お稽古にもってこいの棚なのです。

お点前の行程というのは棚が変わっても同じものなのですが、
その飾り方のバリエーションによって、お点前の最初の飾りの崩し方、最後の飾りの残し方に違いが出ます。

(あとは、お茶碗や棗など道具によって特殊な扱いをするものもありますね)

一つの棚でもいくつも飾り方がありますし、
棚が変わると、その棚によってまた飾り方がガラッと変わります。

うちの教室では、

棚は季節に合わせ、基本的に毎月変わります。

なので、お点前も毎月変わります。

こう書きますと、茶道をされていない方には、
「覚えるのが大変そう・・!」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

茶道をやってみると、案外そこが良かったりします。

例えば私は瞑想を毎日できるだけ30分するようにしているのですが、
やはり毎日となると気持ちが飽きてきて、集中できない日があります。

いつも新鮮な気持ちを持って続ける

ということはとても難しいことです。

そこで茶道のお稽古のお話に戻りますと、毎月毎回、お点前の形が少しずつ変わっていきます。

それは一年ぶりのこともあるでしょうし、
全くの初めてのこともあります。

基本的なお点前の行程が身についてからも、いつも新鮮な気持ちを持ってお稽古の時間を過ごすことができます。

それは集中しやすさにもつながります。

心静かに、身体の動かし方に集中する。

過去の茶道家に、
「お点前のお稽古は座禅の境地に簡単に至れるものである」
と言った方がいました。

その通りだと思います。

茶道のお稽古には瞑想と同じ効果がある。

そうして

茶道のお稽古を楽しみつつ心の塵を払える

ということは、

茶道をする中で得られる、大きな功徳であると思っています。

この棗もひと月ほどの出番ですね。(特殊な扱いはありませんが)

桃の節句を超えるとまた来年、です。

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