【禅語】松風颯々声とは|意味・時期・現代語訳

掛軸の禅語
Photo by Boudhayan Bardhan on Unsplash
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「松風颯々声」の禅語の意味・時期・現代語訳を解説しました。

茶道の掛軸としてよく掛けられる禅語ですが、「颯々声」や「風颯々」などの形で書かれていることもあります。(意味は同様です)

この記事を読み終えることで、「松風颯々声」とは何か、一通り知っていただけるはずです。

それでは早速見ていきましょう!

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「松風颯々声」の現代語訳

「松風颯々声」の現代語訳は、「松の葉にサッと吹く風の音」となります。

各語の意味

・「松風」=松の葉に吹く風

・「颯々」=風の音をたてる様子。「サッ」

・「声」=声や音

「颯々声」では「風がサッと吹く音」と、「風颯々」では「風がサッと吹く様子(また音)」と、現代語訳するとなります。

「松風颯々声」の意味

「松風颯々声」の掛軸の意味は、訳のままの「風が吹く音」を茶室にいながらに感じ取ることです。

例えば、家でも職場でも、建物の近くに木があって、風が吹くとサラサラと音が鳴るとしても、
その音が聞こえる時も聞こえない時もあるはずです。

やらなければいけないことに追われている時は聞こえにくいものでしょうし、
それを終えホッと一息ついた時などには聞こえるものではないでしょうか。

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その音が聞こえるのは、「忘我」の状態から「我に返った」時。

「松風颯々声」の掛軸は、見る者の心に風の音を聞かせ、心静かにお茶席を楽しむ準備をさせてくれます。

「松風颯々声」の時期

「松風颯々声」の時期は、5〜7月頃の夏向いた季節に、茶道では最もよく掛けられます。

「風」がつく他の多くの禅語もこの時期で同様です

まとめ

ということで、禅語「松風颯々声」についてまとめますと、以下のようになります。

訳は「松の葉にサッと吹く風の音」

見る者の心に風の音を聞かせ、心静かにお茶席を楽しむ準備をさせてくれる禅語

時期は、5〜7月頃の夏向いた季節によく掛けられる

以上です。

この記事が、松風颯々声とは何か、調べているみなさまのお役に立ったならば嬉しいです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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