表千家のお免状|種類・費用・お礼・タイミング

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『mame-sadou.com』にようこそ、表千家流の茶道講師・やましたです!

表千家のお免状についてまとめて解説しました!
以下のような内容です。

表千家流のお免状の種類

どういった費用がかかるのか

先生への取次のお礼

お免状取得のタイミングなど

お免状のことは中々先生に直接は聞きづらいことで、お悩みの方も多いことかと思います。

自分自身、十数年茶道をしてくる中で得た知識・経験を元に解説していきます。

この記事を読み終えることで、表千家流茶道のお免状について、一通り知っていただけるはずです!

では早速見ていきましょう!

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お免状とは

お免状とは何か?

お免状というのは、その免状の内容のお稽古を始める許しを、家元から得た証となる書状のことです

習得した証として得られるものではありません

お免状を取得したい場合、習っている先生から家元に申請していただきます。これを「取次(とりつぎ)」と言います

茶道のお点前には様々な種類があり、そのそれぞれに応じて客の作法も存在します

この記事の後ろの方で、免状の種類についてはまとめています

例えば、「茶通箱」の免状を得ることで、茶通箱のお稽古を受けることができる、というように

お免状を取得することで、そうした様々なお点前・作法を新たに学んでいけるようになるのです

お免状取得のタイミング

免状の取得のタイミングに関しては、あくまで先生に勧められた時に考えるという形です

毎年何月かに、一年のうちに一度、希望者分をまとめて申請する、と決めている先生も多いです

一年中、いつでも思った時に取得できる、という教室は少ないと思います

最初の免状「入門」「習事」に関しては、入会時という教室から、入会から少し時間が経ってからという教室までありますので、それぞれ少し説明していきます

入会時

茶道教室に入会すると同時に、「入門」「習事」の申請をするパターンです

お稽古を始める際に「入門」の免状を取得するというのは、もっとも本式なやり方ですので、以前はこの形が主流だったでしょう

ですが、お稽古が続くかどうかもわからないうちに免状を取得するということは、現在はあまり一般的ではないかと思います

現在は、以下で紹介する、入会からしばらく経ってから、という形が多いです

入会時からしばらく経ってから

1〜3ヶ月

1〜3ヶ月通ったところで申請が勧められる、という形です

少し茶道教室に通ってから、ということで

この教室で続けていけそうか

茶道のお稽古を続けていけそうか

ということが、少し見えてくると思いますので、その事と合わせて考えることができます

半年〜1年ほど

もう少し長い期間があるパターンです

私の教室でもこうしていますし、私の周りでも多く聞く形です

これくらいの期間が経つと、薄茶点前も少し慣れてきて、濃茶のお点前も視野に入ってくる位になってきます

その濃茶のお点前に入る前に、表千家への正式な入門を申請します

濃茶というのはお茶会のメインになる部分なので、そのお稽古に入る前には入門しておく、という考えです

この教室でやっていけそうか・茶道を続けていけそうか、ということもその頃にはわかってくるはずです

まだ決断がつかない場合には、今回は見送って、もうしばらく薄茶のお稽古を重ねていく、という形で大丈夫かと思います

免状を取得する意義

免状は取得しなくても大丈夫

先生によりお稽古の進め方に違いはあるので、これは一概には言えないことにはなってしまうのですが

特に最初の「入門」「習事」の免状については、表千家でお稽古していくのであれば、やはりどこかのタイミングで取得するのが良いでしょうが

それ以降の免状は、さらに奥のことをお稽古したいかを考えて、その時必要と思わないなら、取得しなくても全く問題ないです

免状を取得する意義

免状というのはお金がいることですし、取得すべきか悩む方も多いかと思います

昔茶道をしていた方の中には、免状はかなり上の方まで取ったけど、そのお稽古はしたことがない、とおっしゃる方もいます

ですが、現在においては、そうした、お稽古しないのに免状だけ勧める、という話は聞きませんので、そこはご安心ください

免状を取得したら、先生はそのお稽古の機会を準備してくれるはずです

免状を取得することの意義としては、その免状に対応した新たなお稽古ができるようになるということです

免状の必要なお稽古は、奥に入ったお稽古になっていきますので、茶道というものを、間違いなく深く理解していけます

そうした茶道のさらに奥を、知っていきたいという気持ちがあるのなら、ぜひ免状を取得していくことをお考え下さい

免状の取得を見送る場合

次の免状のお話しが先生からあって、金額を先輩に確認して、「高いな」と感じることはあると思います

そんな時は「今年は見送ります」と素直にお伝えすれば大丈夫です

この時、次からも声をかけてもらえるように、先々取得したい意思があることを先生にちゃんと伝えておきます

「次回免状を取ろう」と計画して、少しずつ積み立てをしていかれる方もいて、良いやり方と思います

お免状の費用

先生から免状のお話しがあったら、お免状の金額や渡し方については、教室の先輩で聞きやすい方がいれば、聞いて確認します

同じ時間帯に一緒にお稽古している方などいなければ、先生に直接聞いても教えてくれるはずです

お免状に関する費用に関しては、2種類必要になります

①家元への申請料

家元への申請料で、各免状の種類によって金額は異なります
免状の申請をお願いする際に、キレイな封筒にでも入れて、先生に預けます

②先生への取次料

免状を取り次いでいただいたお礼と、これから免状の内容を教えていただくという意味があります
①の申請料の半額か同額ということが多く、先生により異なるので、先輩方に確認します

取次料は、「御礼」と表書きした、蝶々結びの熨斗袋に入れ、免状を受け取る際に渡します

お免状の種類

入門

表千家に入門します、という免状になります

入門だけで何もお稽古しないことはないので、お稽古の内容を含む「習事」と一緒に取ることが慣例となっています

習事(ならいごと)

習事八ヶ条(茶筅飾・台飾・長緒・盆香合・花所望・炭所望・組合点・仕組点)を内容とします

このうち、茶筅飾・台飾・長緒・組合点・仕組点なんかは、濃茶の追うように当たるお点前ですね

「入門」の免状と一緒に申請します

飾物(かざりもの)

飾物五ヶ条(軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾)を内容とします

名物や由緒あるものを床に飾り付ける内容です

「習事」取得から一年以上あけて申請できます

茶通箱(さつうばこ)

客からいただいた抹茶と、自分で用意していた抹茶とで、濃茶を2服点てるお点前です

2種の抹茶をそれぞれ入れた2つの茶器を入れる箱を「茶通箱」といいます

「茶通箱」から先は口伝となり、書籍などにはされていません

「飾物」取得から一年以上あけて申請できます

唐物(からもの)

元々茶入れというものは、中国から渡来してきたもの(=唐物)ばかりでした

そうした唐物の茶入れは特別な扱いをするので、それが免状「唐物」の内容になります

「茶通箱」取得から一年以上あけて申請できます

台天目(だいてんもく)

天目茶碗を天目台にのせて点てるのが「台天目」です

公家や高僧など高貴な方(貴人)に対して点てる際に使います

「唐物」取得から2年以上あけて申請できます

盆点

唐物の茶入れの中でも、さらに名品については、盆に乗せて扱います

これが「盆点」です

「台天目」取得から2年以上あけて申請できます

まとめ

ということで、表千家茶道の免状についてまとめますと

免状とは、その免状の内容のお稽古を受ける許しを、家元からいただいた証となる書状

免状取得のタイミングは、先生からのお勧めがあった時(「入門」に関しては通い始めて少し経ってからが多い)

「入門」より先の免状は、必要を感じなければ取得しなくても大丈夫だが、免状には、茶道の奥を学べる意義がある

免状の費用については、家元への「申請料」と、先生への「取次料」が必要

以上です!

免状のことに関しては、先生に直接聞いたりはしにくいことなので、お悩みの方も多いかと思います

この記事が、表千家流の免状について調べている方の、お役に立ったならば嬉しく思います

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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